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2025.09.02
コラム
夏の暑さに強い防犯カメラとは?倉庫や屋外設置で注意すべきポイント
夏の暑さは人間だけでなく、防犯カメラにとっても大きな負担になります。
屋外や倉庫など高温環境では、映像の乱れや機器の停止といったトラブルが増え、「真夏に映像が途切れる」「数年で故障する」といった声も少なくありません。
防犯カメラは資産や施設を守る重要な設備だからこそ、暑さによる不具合は大きなリスクとなります。
しかし、事前に暑さの影響を理解し、設置場所や取り付け方法を工夫することで、多くのトラブルは防ぐことができます。
また、耐熱性能に優れたカメラを選ぶことや、定期的なメンテナンスを実施することで、真夏でも安心して運用を続けられる環境を整えることが可能です。
本記事では、夏の暑さが防犯カメラに与える影響から、影響を受けやすい設置場所、失敗しないための設置ポイント、さらに倉庫や屋外に強いカメラの選び方までを分かりやすく解説します。
・夏の暑さが防犯カメラに与える影響 ・夏の暑さが影響しやすい設置場所 ・防犯カメラ設置で夏場に失敗しないポイント ・倉庫・屋外に強い防犯カメラの選び方 ・防犯カメラを長持ちさせるメンテナンス方法 ・ まとめ |
夏の暑さが防犯カメラに与える影響
夏の高温環境は、防犯カメラの性能や寿命に大きな影響を与える要因の一つです。
特に屋外や倉庫など直射日光や熱気がこもりやすい環境では、カメラ内部の温度が想定以上に上昇し、正常な動作が妨げられることがあります。
熱暴走や映像トラブルの原因
防犯カメラは電子機器であるため、内部の基板やレンズ、撮像素子が熱の影響を受けやすいです。
高温状態が続くと「熱暴走」と呼ばれる現象が発生し、映像が乱れたり、フリーズしたりすることがあります。
また、赤外線カメラでは赤外線センサーの感度が低下し、夜間映像が不鮮明になるケースも見られます。
部品の劣化と寿命短縮のリスク
夏場に直射日光を浴び続けると、防犯カメラの外装や内部パーツが熱によって膨張・収縮を繰り返し、プラスチック部分のひび割れや金属部分の劣化を早めてしまいます。
特にコンデンサやハードディスクなど熱に弱い部品は寿命が縮まりやすく、結果的に修理や交換のコストが増える可能性があります。
レコーダーや周辺機器への影響
防犯カメラ本体だけでなく、映像を保存するレコーダーやネットワーク機器も熱の影響を受けやすい機器です。
空調の効かない倉庫や機械室に設置されている場合、機器内部の温度が上がりすぎて記録が停止することもあります。
監視映像が途切れると万が一のトラブル時に証拠を残せないため、セキュリティ全体のリスクにつながります。
夏の暑さが影響しやすい設置場所
防犯カメラは設置する場所によって、夏の暑さの影響を大きく受けます。
気温だけでなく、直射日光や地面からの照り返し、風通しの悪さなどが重なると、カメラ内部の温度は一気に上昇します。
ここでは、特に注意が必要な場所を紹介します。
倉庫や工場の屋根の下や鉄の柱まわり
倉庫や工場は鉄やトタンを使った建物が多く、太陽の熱をため込みやすい特徴があります。
昼間は屋根や柱がとても熱くなり、その熱でカメラまで高温になってしまいます。
特に屋根のすぐ下などは温度がこもりやすいため、できるだけ日陰になる壁側や風通しのよい場所に設置するのがおすすめです。
直射日光を受けやすい駐車場
屋外の駐車場や資材置き場では、遮るものが少ないためカメラが直接日差しを浴びやすくなります。
真夏はカメラの表面温度が想像以上に高くなり、映像が乱れたり停止したりする原因になります。
また、アスファルトや車のボンネットの照り返しも加わり、さらに暑さが増すので要注意です。
なるべく日陰になる方向に設置したり、屋根や庇の下に取り付けたりすると安心です。
換気の悪い屋内スペース
屋内だからといって安全とは限りません。
空調がない機械室や資材置き場、天井裏などは風が通りにくく、外よりも温度が高くなることがあります。
特に録画装置や通信機器と一緒にカメラを置くと、機械同士の熱が重なって故障の原因になりやすいです。
なるべく風通しのある場所に置いたり、熱がたまらないようにすき間をあけて設置することが大切です。
暑さ対策で見落としやすい場所
防犯カメラを設置する際には、意外なところで熱の影響を受けるケースがあります。
たとえば、ガラス屋根の下では直射日光がそのまま差し込み、カメラが過熱してしまいます。
また、エアコンや機械の排気口の近くに取り付けると、常に熱風を浴びるため故障の原因となります。
黒い配管や壁のそばは太陽光で非常に高温になり、周囲の温度上昇に巻き込まれることもあります。
上記のようなリスクを避けるには、設置前のちょっとした確認が大切です。
午前と午後で影の動きを観察すれば、長時間日差しが当たらない場所を見つけられます。
また、設置予定場所を手で触れてみると、想像以上に熱を持っていることに気づくことがあります。
可能であれば1日ほど温度を測定し、最も暑くなる時間帯や状況を把握してから設置場所を決めると安心です。
防犯カメラ設置で夏場に失敗しないポイント
防犯カメラは選び方だけでなく、設置の仕方でも寿命や安定性が大きく変わります。
特に夏場は設置の工夫ひとつで熱によるトラブルを防ぐことができます。
直射日光を避ける工夫
カメラが常に太陽にさらされると、表面温度が急上昇して内部の部品に負担をかけます。
なるべく建物の陰や庇の下に取り付け、長時間直射日光が当たらない場所を選びましょう。
どうしても避けられない場合は、簡易的な日よけをつけることで温度上昇を和らげられます。
風通しを意識する
熱はこもると抜けにくいため、風通しの悪い場所は避けることが大切です。
特に壁や天井にぴったり張り付けてしまうと熱が逃げずに内部温度が高くなります。
取り付ける際は、周囲に少しすき間を設けるだけでも温度の上昇を防ぎやすくなります。
ケーブルや電源部分への配慮
夏場はカメラ本体だけでなく、配線や電源部分も高温による劣化が進みやすくなります。
直射日光が当たる場所を避けてケーブルを通したり、電源装置は日陰や屋内に設置するなどの工夫をすると安心です。
また、防水処理をしていても高温でテープや部材が弱くなる場合があるため、定期的なチェックも欠かせません。
倉庫・屋外に強い防犯カメラの選び方
夏の暑さに負けない防犯カメラを導入するには、製品の特徴をしっかり確認することが欠かせません。
見た目が似ていても、対応できる温度や機能には大きな差があります。
倉庫や屋外に適したカメラを選ぶ際に注目すべきポイントを紹介します。
耐熱性能・動作温度を確認する
防犯カメラには「使用できる温度範囲」が必ず表示されています。
一般的な家庭用モデルは0〜40℃程度ですが、屋外や工場向けのカメラは−10℃〜50℃以上に対応しているものもあります。
夏場に50℃を超える可能性がある環境では、「高温対応モデル」を選ぶことで安心して使用できます。
防水・防じん性能のある機種を選ぶ
屋外に設置する場合は、雨やホコリから守る性能も重要です。
特に倉庫まわりや駐車場では、突然の豪雨や砂ぼこりがカメラを直撃することがあります。
「IP66」や「IP67」といった防水・防じん規格に対応した機種なら、雨や砂に強く、長期的に安定して使えます。
夜間・高温環境でも安定する機能
倉庫や資材置き場では夜間の監視も欠かせません。
赤外線カメラは暗闇でも映像を記録できますが、高温環境では感度が下がりやすいため、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが大切です。
AI機能付きカメラは人や車を自動で検知できますが、処理で熱がこもりやすいため、放熱設計がしっかりしたタイプを選ぶと安心です。
防犯カメラを長持ちさせるメンテナンス方法
防犯カメラは設置して終わりではなく、定期的なメンテナンスを行うことで寿命を延ばし、安定した運用を続けることができます。
特に夏は高温や湿気の影響でトラブルが増えるため、こまめな点検が欠かせません。
定期的な点検と清掃
カメラのレンズは、ホコリや虫の付着、湿気によるくもりで映像が不鮮明になることがあります。
特に夏は虫が多いため、レンズや周囲を定期的に清掃することが大切です。
また、固定具や金具が熱でゆるんでいないかも確認しておくと安心です。
記録装置や通信機器の温度管理
カメラ本体だけでなく、録画装置(レコーダー)や通信機器も熱の影響を受けやすい機器です。
空調のない部屋に置かれている場合は、熱がこもって停止することもあります。
風通しをよくする、直射日光を避ける、必要に応じて扇風機や冷却機器を使うなどの工夫で故障を防げます。
夏場に多いトラブルと対策
夏は夕立や台風など急な天候変化も多く、防水処理が不十分だと雨水が浸入して故障の原因になります。
配線部分や接続部は定期的に確認し、劣化していたら早めに補修しましょう。
また、突然の停電に備えて無停電電源装置(UPS)を導入しておくと、録画データを守ることができます。
まとめ
防犯カメラは、倉庫や工場、駐車場などを守るために欠かせない存在ですが、夏の高温はその大きな敵となります。
直射日光による熱暴走やレンズの不具合、さらには配線や録画装置へのダメージまで、暑さが引き起こすトラブルは多岐にわたります。
こうした問題を避けるには、暑さの影響を受けやすい場所を理解し、設置方法や機種選びを工夫することが欠かせません。
夏の暑さ対策は、単に機器を守るだけでなく、映像を途切れさせない「安心」につながり、長期的にはコスト削減にも役立ちます。
今回ご紹介したポイントが、少しでも夏場の防犯対策を考える際の参考になれば幸いです。
キャトルプランでは、お客様の様々な問題に対して、最適な提案をいたします。
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